千葉市受動喫煙

千葉市内の公共施設や商店などの受動喫煙関連について調べてみた 

千葉県飲食店感染防止対策認証事業と受動喫煙対策について

 千葉県飲食店感染防止対策認証事業について千葉県のホームページが公開されました。

 全国でコロナウイルス感染対策として飲食店における規制が行われています。

 そのような状況下において千葉県独自で認証事業を実施し、認証店に対しては、まん延防止等重点措置区域以外の地域において、営業時間の短縮要請等を行わないようにするそうです。

 

 県では、感染防止対策と経済の両立を目指し、飲食店の感染防止対策を促進するため、認証モデル事業を千葉市内の飲食店を対象に実施してまいりました。

 モデル事業について、ハード面・ソフト面での検証を踏まえた改善を行ったうえで、飲食店における感染防止対策を県が認証する制度を県内全域で実施することとしました。

 厳しく設定した認証基準を適用し、基準の達成に必要となる設備の整備費用等への支援を行うとともに、高いレベルでの対策が講じられていることを踏まえ、認証店に対しては、まん延防止等重点措置区域以外の地域において、営業時間の短縮要請等を行わないこととしています。

www.pref.chiba.lg.jp



認証基準と喫煙対策について

 ホームページ上では千葉県飲食店感染防止対策認証事業に係る認証の基準が公開されており、喫煙に関する項目が一つだけありました。

 

 喫煙スペースがある場合は、一度に利用する人数を減らす、人と人との距離を保つなどにより、3つの密を避けるよう要請する。

 ※複数室ある場合、喫煙スペースごとに制限

https://www.pref.chiba.lg.jp/keishi/inshoku-taisaku/documents/02_ninsho_kijun.pdf




喫煙についてはもっと慎重になるべき?

 千葉市では海浜幕張駅前にたばこ会社が設置した喫煙所がありますが、コロナウイルス感染拡大防止のため、喫煙所が閉鎖されています。であれば、今回の認証事業についても喫煙ができる場所についてはもっと慎重になるべきです。

 喫煙所内ではどうしても汚い手でたばこをさわり、マスクを外して咳をする、ツバをはく、大声で騒ぐなどリスクはどうしても高くなります。

 そのため、飲食店についてはむしろ禁煙にしていただいたほうが安心かと思われます。

 飲食店に限らず感染拡大防止のために様々なルールが設けられております。そのルールにおいては様々な考えがあるかとおもいますが、喫煙についてはほとんどの飲食店の営業において影響を与えることは少ないかと思います。この先、感染者数がさらに増加するようであれば、喫煙所の閉鎖も視野に入れていただくと安心します。

chiba-asafe.hatenablog.com

 

 

千葉市では都市公園及び公園施設の禁煙化を実施するそうですが内容に疑問が残ります。

 千葉市のホームページにおいて「都市公園及び公園施設の禁煙化の実施について」が公開されておりました。

 内容としては一見とても素晴らしいように思えますが、全てにおいて禁煙をするわけではないので注意が必要となります。

 内容としては下記の通りです。

 

令和2年4月1日から、「千葉市路上喫煙等及び空き缶等の散乱の防止に関する条例」、「健康増進法の一部を改正する法律」及び「千葉市受動喫煙の防止に関する条例」の趣旨に基づき、本市の公園・緑地では、原則、禁煙としておりますので喫煙はご遠慮ください。

同日より設置していた灰皿を撤去するとともに、たばこ・加熱式たばこ等の使用が禁止となります。

利用者の皆さまにおかれましては趣旨をご理解の上、ご協力をよろしくお願いします。

 

www.city.chiba.jp

 この内容だけでしたら何も問題はなかったのですが、下記の点については注意が必要となります。

 

注意すべき点1 禁煙にしますが灰皿を設置します

 公園については禁煙としておきながらも灰皿を設置し続ける公園があります。

 しかもその理由が「人がたくさん来るから」とのことです。

 本来であれば人がたくさん利用する場所こそ禁煙にし受動喫煙防止に務めるべきなのですが、このあたりは千葉市としては別の考えを持っているようです。

 

引き続き灰皿が設置される公園施設等

下記施設については、多数の来場者が見込まれることから、無秩序な喫煙を防止するため、灰皿が設置されることがあります。

ZOZOマリンスタジアム(コンコース等)

稲毛海浜公園プール(プール営業日のみ)


注意すべき点2 灰皿が設置される可能性はあります

 灰皿が設置される可能性としては、なにか理由さえつけてしまえばいくらでも灰皿が設置できるようにしています。特段許可が必要とも記載はありませんし、民間施設であればいくらでも喫煙所が設置できてしまいます。

 

その他灰皿が設置される可能性がある場合

・施設内において大会が開催される場合、イベントが開催される場合等

都市公園に設置されている民間施設等

 

都市公園及び公園施設は原則喫煙可になっていませんか?

 公園内は原則禁煙としてはいますが、灰皿を設置できる条件が多く、何らかの理由さえつけてしまえばいくらでも喫煙所を設置できてしまう状況です。公園は本来であれば様々な人が利用できる公共の場所です。その場所が安全に利用できないような環境を整備してはいけません。公園についてはいかなる理由があっても受動喫煙防止のために、敷地内禁煙とすべきです。

 

たばこ会社の設置した喫煙所の運営費を千葉市が負担する恐れがあるようです。

これまでの経緯

 千葉市のJR海浜幕張駅前にはたばこ会社のお金で設置した喫煙所があり、たばこのポイ捨て防止を目的とした2年間の実証事業を行ってきました。その後、2年の実証事業も終了し、特に目立った成果もないまま、事業は成功とされ、他の駅にも喫煙所の設置を進めようとする計画がのこりました。ところが、千葉市議会にて駅前の喫煙所の設置推進については見直しを求める声がきかれたものの、その後はどのようになっているのかもわかりません。

chiba-asafe.hatenablog.com

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現在の喫煙所については

 喫煙所内は多くの人が狭い空間でマスクを外し、汚い手で喫煙を行う、咳をする、ツバを吐くなどしてコロナウイルス感染リスクが高いとして一時的に閉鎖が行われています。千葉市においても緊急事態宣言あるいは蔓延防止措置などが行われているときは流石に喫煙所の開設には至らなかったようです。

 

たばこ会社の設置した喫煙所の維持管理費は誰が支払っているの?

 コロナウイルス感染リスクの高い喫煙所は撤去されていませんが、こちらの喫煙所の維持管理費は誰が負担をしているのかの手かがりが船橋市議会の議事録に記載がありました。

 

船橋市議会

令和 3年第1回定例会-03月02日-06号

[鈴木いくお議員登壇]

◆鈴木いくお 議員  指定喫煙所設置実証実験の候補地は、JR船橋駅北口前広場内、面積が約26平方メートルという通気孔──地下駐車場の脇ですし、主な歩行者の方が利用することも少ないですので、適当な場所と考えます。指定喫煙所設置による影響調査実証実験案では、期間がおおむね2年間となってます。2年間は長いのではないでしょうか。2年間とした根拠についてお伺いいたします。経費については、イニシャルコスト及び実証実験期間のランニングコストJT負担としております。私は実証実験が終了した後のことが気がかりです。葉市では、実証実験終了後の維持管理は、市の税金で賄うと伺っております。知り合いの喫煙者からは、喫煙所を有料とし、その利用料で賄えばよいとの意見もあります。その案も1つの選択肢であると思います。また、灰皿の設置はするべきではないという考えもあります。喫煙者のお一人お一人が携帯灰皿を使用し、吸い殻を持ち帰っていただければ、基本的に喫煙による吸い殻ごみは生じませんので、簡易な清掃で済みます。携帯灰皿の使用が習慣になれば、市内はもちろんのこと、ほかの地域に行っても路上ポイ捨ては減少します。この点からも、携帯灰皿の使用を原則とすべきと考えますが、市のご見解をお伺いします。

船橋市議会議員の方の勘違いの可能性もありますが、たばこ会社の設置した喫煙所の維持管理費は千葉市の税金で賄われる予定だそうです。



仮に事実だと知れば、維持管理費については清掃やメインテナンス等が考えられますが、その他にもファンなども老朽化すれば交換も必要も出てきますし、電気代も必要となります。また、その他にもたばこ会社の製品でアロマを散布しているとも言われていますので、たばこ会社からはこちらの消耗品代も購入しなければなりません。

 

駅前の喫煙所設置については受動喫煙の被害が拡大する恐れがありますので賛同はできません。また、千葉市の税金がたばこ会社の販売促進や利益になることは避けてほしいとも考えています。

 

この先どうなるかはわかりませんが、事実関係は調べていきたいと思います。

 

セブンイレブンとサステナビリティと受動喫煙対策

コンビニ前の喫煙所による受動喫煙問題ついてはセブンイレブンだけの問題ではありませんが、稲毛駅前や公民館脇に設置した喫煙所についてはあまりにもひどい対応でした。

セブンイレブンのホームページにおいても受動喫煙対策のようなことを記載していたようなので紹介をいたします。

www.sej.co.jp

 

ホームページのどこに記載がある?

 セブンイレブンホームページ内(PC版であればページ左側、スマホ版であれば最下部)に「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け社会課題の解決に取り組んでいますというバナーが見つかるかと思います。

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そのしたに、セブンイレブンにおける「受動喫煙対策」についてのバナーが設けられています。

www.sej.co.jp



セブンイレブンにおける「受動喫煙対策」とは?

 ホームページには下記のように記載があります。

 

2018年7月に可決・成立した改正健康増進法が、本年4月より全面施行となり、コンビニエンスストア、飲食店、事務所など様々な施設が原則屋内禁煙となります。

セブン‐イレブンの店頭を含め、喫煙できる場所を定める際には、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう配慮する義務を負っています。(※改正健康増進法第25条の3第1項、第2項)

 

今回の法改正を機に更なる受動喫煙防止に向けての取り組み※を全国の店舗様にご協力をいただきながら進めてまいりたいと存じます。 ※下記に実施内容を記載

 

今後も、引き続きセブン‐イレブン店舗をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

 

一応は法律に従って望まない受動喫煙を生じさせないような配慮を行うそうです。



店舗での実施内容について

 実施方法については三種類あるそうです。

 

① 店頭灰皿の撤去

② 店頭灰皿の移設

③ 周囲配慮依頼ポスターの掲示

 

①の店頭灰皿の撤去は受動喫煙防止対策として理解ができます。それでも、喫煙をする人はいますので、③を組み合わせた方法が最善の方法と思われます。

②については、敷地が非常に広く、喫煙所を置いたことによって近隣住民への被害がなく、かつ、喫煙をしたあとに店舗を利用せず、車内に同乗者がいないことを前提に成り立つのかもしれません。ただ、そんな店舗が存在するのかは疑問が残ります。②は少なくとも受動喫煙対策としては不十分な対応と思われます。

 

 

どの位の店舗が実施しているのか?

 受動喫煙対策のページの最後にはこのような記載があります。

 

店舗の状況により、対応が異なります

 

 つまり、全ても店舗においてどのような受動喫煙対策をしているのかは訪れてみないと分からないようになっていますし、本当に上記①~③の対策が行われているかもわかりません。

 

過去に記載した店舗は?

 過去に記事にした千葉園生町店と稲毛駅西口店はどのような対応をしているかも確認してみます。

 

〇千葉園生町店

 こちらの店舗は、隣の敷地にある公民館のおもいやり駐車場付近に喫煙所を置いてあるケースですが、現在も同じ個所に喫煙ができるように設備を整えております。対策としては①~③のどれにも当てはまらず、セブンイレブンのホームページに記載されていることは行っていませんでした。

www.e-map.ne.jp

chiba-asafe.hatenablog.com

 

稲毛駅西口店

 こちらの店舗については、①~③の実施内容どころか冒頭にある改正健康増進法の「コンビニエンスストア、飲食店、事務所など様々な施設が原則屋内禁煙となります。」を守ろうとしていません。

www.e-map.ne.jp

chiba-asafe.hatenablog.com

 

 

セブンイレブンサステナビリティに関する意識の欠如について

 もしかしたら一生懸命に対策を行っている店舗もあるのかもしれませんが、ホームページに公開している内容と実際の取組に大きな乖離があるのは非常に残念でなりません。

 セブンイレブンの本部はきれいな言葉で情報を公開しているのかもしれませんが、社員にまでその考えが全く伝わっていない状態です。

 正直なところセブンイレブンがあることで受動喫煙に関する課題が解決できなくなるのであれば、セブン&アイ・ホールディングスという会社そのものがないほうが社会にとって良いのかもしれません。

千葉県立中央図書館 安心して利用できそうです

千葉県立中央図書館の利用案内のページに次のような記載があります。

 

館内利用

・館内のレイアウトについては、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、一部場所の移動等を行っているところがあります。また、食事のできるスペースの提供を中止しています。

・館内、敷地内とも禁煙としています。

www.library.pref.chiba.lg.jp

 

敷地境界付近での路上喫煙には注意する必要はありますが、館内、敷地内ともに禁煙とされていますので安心して利用ができそうです。