千葉市受動喫煙

千葉市内の公共施設や商店などの受動喫煙関連について調べてみた 

たばこに関する課題に対して千葉市議会議員にお願いしたいこと

 千葉市受動喫煙を始めてから11月で5年が経過し、千葉市内の受動喫煙に関する情報として各施設を紹介してまいりました。その間、千葉市議会議員の構成についても変化があり、今後も受動喫煙やポイ捨てなどたばこに関する議論が行われることと思われます。

 ただ、受動喫煙対策については以前よりは進められてはおりますが、すべての人に受け入れられているわけではありません。これからも主張の違いから言い争いもなくならないと思います。

 それでも、千葉市としてはこれからもどのような街にするかを議論をしなくてはなりません。そのためにも、1人の千葉市民として千葉市議会議員の皆様に議論をする上でのお願いがあります。

 

たばこに関して多くの関係者がいることに理解を

 たばこに関しては様々な立場や考え方が存在します。

 喫煙については依存性が高くやめることができずに苦しむ方、利益を追求するために若い頃から喫煙を習慣化させ、禁煙をやめにくい環境を整備したいたばこ会社、喫煙所という形に残るものを設置することで実績をPRしたい議員など、喫煙環境の整備を積極的に進めたいと考える方がいます。また一方で呼吸器に疾患のある方、妊娠されている方及び児童などのマイノリティの方の存在も忘れてはいけません。呼吸器に疾患のある人にとっては固定された喫煙所があれば、その喫煙所付近の施設や道路は利用できなくなり生活が困難なものとなります。妊娠されている方にとっては安心して出産・育児をできる機会が失われるという心配も出てきます。特に児童については自らが受動喫煙の被害を回避するだけの判断力もありませんし、被害を受けているとの認識も難しいかと思います。

 これらの関係者の分類をしたり、すべての考え方を網羅することはとても大変な作業となりますが、たばこに関する考え方、感じ方については様々な方がいるという認識をいただき、千葉市としてどのような街にしたいのか、たばこによって不利益を生じている人を取りこぼしてはいないか議論することをお願いしたいです。

 

過去のたばこに関する意思決定について振り返りを

 千葉市受動喫煙を開始した2018年の段階では区役所、市民センター、スポーツ施設、公民館、コミュニティセンター、図書館などありとあらゆる場所に喫煙所が設置されており、喫煙者がいつでも喫煙ができるように整備が行われ、受動喫煙に関する被害について千葉市は真剣取り組むことはありませんでした。

 その後、健康増進法改正の影響もあったのか、千葉市内では受動喫煙を防止するために喫煙所を撤去する動きが見られました。一部では妊娠されている方や病気や怪我をしている方向けの思いやり駐車場に喫煙所が設置されていましたが、多くの方の考えが反映されたのか喫煙所の撤去が進みました。その他にも千葉市受動喫煙の防止に関する条例においては飲食店における喫煙のあり方についても大きな影響を与えました。また、自由民主党及び公明党の会派から提案されたJR蘇我駅西口喫煙所設置を見直すよう求める決議が可決され、「たばこを吸う人を1カ所に集めて、お互いに受動喫煙となる状況とし健康被害を拡大させる喫煙所の設置事業は、「市民の健康増進を図る」という受動喫煙防止条例の趣旨に反するのみならず、市が喫煙を助長する結果となり、新型コロナウイルスの感染拡大の下で重症患者増加にもつながりかねないものであり、看過できるものではない。」として、千葉市受動喫煙に関する方向性について一定の考え方が示されることもありました。

 一方で喫煙所を設置する事による喫煙の推進も図られてきました。ZOZOマリンスタジアムやTIPSTAR DOME CHIBAにおいては、たばこ会社の企業ビジョンとして掲げる「煙のない社会」の実現に向けた、たばこ販売促進、宣伝、喫煙者の増加を目的とした取組みを千葉市として受入れを行っています。また、JR海浜幕張駅高架下喫煙所においては路上喫煙・ポイ捨て防止効果の実証事業としては、その結果が議論されることもなく、効果があるとして喫煙所の利用が続いています。

  わずか5年間で、受動喫煙の防止対策、喫煙の推進施策について、それぞれ多くの施策が実施されました。しかし、その後どの様な変化、効果がもたらされたのかの議論が行われていません。問題があることについては検証結果を振り返るなどの議論が必要と考えられます。

 

たばこに関する課題の縦割り解消を

 たばこに関してはポイ捨て、未成年喫煙、受動喫煙など様々な課題が存在します。千葉市においても各課題ごとに各部署が独自で解決に向けて活動をしています。例えば、ポイ捨てについては環境局資源循環部廃棄物対策課、受動喫煙対策については保健福祉局健康福祉部健康推進課がそれぞれ別に対応をしています。問題となるのはポイ捨ての解決だけを検討した結果、喫煙所を設置しようとの結論になり、受動喫煙被害の拡大に至ってしまうケースを事前に気づくことができない千葉市の縦割り体制です。千葉市役所の各課で、たばこに関する課題を自分の部署の部分だけ解決をすれば良いと考えている限りにおいては、たばこに関する課題の解決は難しくなります。千葉市議会議員としても、たばこに関する課題については全体的に捉えていくことで、安易な結論や方法に千葉市が飛びつかないようにチェックをすることも必要と考えられます。

 

理想とする千葉市の姿を提案してみましょう

 上記の記載内容については、現状において千葉市千葉市議会議員がたばこに関する課題に関して議論をする際に行ってほしいことを書かせていただきました。これらは個人的な考えであり、反感を覚える方もいらっしゃるかと思います。ただ、叶うのであれば、千葉市議会議員の皆様には、自身が考えるあるべき千葉市の理想像を提示し、現状を把握するためのデータを集め、何が問題で、何をすれば千葉市民にとって最大の利益がもたらされるのかを議論し、提案をしてほしいです。厳しい言葉になりますが、もし、千葉市議会議員としてこれらの行動を避けるようであれば、千葉市には利益にならないため、速やかに議員を辞職し、他の方に千葉市議会議員としての役割を担えるようにご配慮をいただければと思います。また、選挙は終わったばかりかもしれませんが、議会での発言、SNSでの投稿内容などについては議員としてふさわしいものか、選挙期間中でも同じような発言と態度で対応できるかを今一度考えていただけますと千葉市民としてはありがたいと感じます。

 

 たばこについては様々な課題があるものの、多くの人が少しづつですが解決をのぞみ、行動をしております。しかし、未だに解決には至っていない部分もたくさんあるため、今後も課題解決に向け、継続して取組みを行い、多くの方が安心して暮らせる千葉市になる様に、千葉市議会議員の皆様にはその責任にふさわしい行動と発言で課題解決に望まれることを願っております。