千葉市受動喫煙

千葉市内の公共施設や商店などの受動喫煙関連について調べてみた 

千葉市の児童の受動喫煙状況の可視化(コチニン検査)の結果が公表されました

 千葉市では児童の受動喫煙状況を可視化する取り組みとしてコチニン値測定検査を実施し、その結果が公表されました。
https://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/documents/201105-3-1.pdf

 

そもそもコチニン検査とは?

 千葉市の資料では下記のように記載がありました。

「尿中コチニンとはタバコの煙を吸い込むことで体の中に入ったニコチンは、コチニンという物質に変わり、尿中に排泄されます。尿中のコチニン値とは、どの程度の受動喫煙を受けているかを客観的に知る目安となりますが、遺伝的要因やその日の体調、受動喫煙を受けてからの時間等によっても左右されるため、測定値の低さが受動喫煙を受けていないことを示すものではありません。」

確実なものではないものの、ある程度は客観的なデータして公開が行われました。

 

 

コチニン検査の結果は?

 詳しい内容はわかりませんが、千葉市では受動喫煙を受けているとする値を5ng/ml以上と設定とし、検査した対象のうち約1割もの児童が受動喫煙の被害にあっているとの結果となりました。

 また、被害にあっている児童の内、同居家族に喫煙者がいる割合は約9割となっているそうです。

 

この結果を受けて、千葉市では何を行うのか?

 受動喫煙の被害にあっている児童が1割もいるというのは、かなり深刻な事態であると考えます。千葉市としてはこの結果を受けて、コチニン検査の対象範囲を広げ、保護者向けに現在の受動喫煙への意識や家庭での喫煙状況等についてのアンケート調査を行っていくそうです。

 

児童は自らが受動喫煙の被害にあっているかがわからず、受動喫煙を回避できない前提で議論を

 大人であれば、受動喫煙に関する知識も入手できますし、受動喫煙の被害について回避することもある程度は可能になります。しかし、児童はたばこに関する知識もないため、周りの大人が受動喫煙から児童を守るために行動をしない限り、受動喫煙の被害にあってしまいます。

特に、保護者が家でたばこを吸う環境であれば、受動喫煙の被害から逃れることはできませんし、喫煙者がたばこを吸うからとの理由で、学校、スーパー、コンビニなどに喫煙所を設置されてしまえば受動喫煙の被害にあう可能性が出てきます。

 喫煙所を設置する際には、ここに喫煙所を設置してしまった場合、児童に対して受動喫煙の被害が出る恐れがないか検討する必要があります。

 

児童を守るために今後の千葉市のできることとは

 今回のコチニン検査では、受動喫煙の被害にあっている児童がいることがわかりました。また、今回は家庭内での受動喫煙被害について検討が行われていますが、子供が生活する環境は家庭だけでなく、学校、スーパーマーケット、コンビニ、公園、公民館、図書館と様々な場面が考えられます。そのため、千葉市としては、どのような時でも受動喫煙の被害にあう児童をゼロにしていく取組みが必要となります。

 例えば千葉市では路上喫煙に関する条例はあるものの、これはたばこのポイ捨て防止が目的であり、受動喫煙に対しては何ら意味を持っていません。そのため、受動喫煙防止を目的とした条例を定めていただくことで、ある程度の抑止にもなります。

www.city.chiba.jp また、千葉市では海浜幕張駅前にたばこ会社のお金で設置された喫煙所があり、たばこポイ捨て防止の施策とした実証事業が行われています。実証事業として成功とされれば、今後も他の駅前に喫煙所を設置する動きがあります。しかし、この取組みを進めてしまえば、当然のことながら児童への受動喫煙の被害が発生してしまいます。そのため、このような実証事業の撤回も必要となります。

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千葉市内の企業にできることとは

 児童を受動喫煙から守るために行動するのは千葉市だけではありません。企業の取組も大切です。企業によっては、地域社会やお客様への健康増進のために敷地内禁煙を決め、実行しているところもあります。

 ただ、残念なことに、店頭、歩道沿い、ベビールーム、妊娠されている方が利用する思いやり駐車区画等のそばに喫煙所を設置してしまう企業も多いのが事実です。

 児童の受動喫煙は家庭内だけの問題でなく地域社会としての問題としてとらえていく必要があるのではないでしょうか。

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千葉市を「受動喫煙のない千葉市」へ

 今回の実験結果により、児童への受動喫煙の実態がわかりました。ただ、受動喫煙の被害は児童だけでなく大人も同じです。駅前やスーパー、コンビニなどで喫煙所を設置されてしまえば、受動喫煙の被害から逃れることは困難になります。

 千葉市としてはありとあらゆる場面を想定して、受動喫煙のない千葉市を目指して、条例の制定や企業に対して喫煙所の撤去等を求めていくことが必要になります。