千葉市受動喫煙

千葉市内の公共施設や商店などの受動喫煙関連について調べてみた 

JR海浜幕張駅高架下喫煙所  まもなく実証事業が終了します。

 海浜幕張駅前にはたばこ会社のお金で設置された実証事業用の屋外喫煙所があります。

 この喫煙所は2018年10月9日より設置され、2年もの時間をかけて路上喫煙・ポイ捨て防止効果の検証を行っております。

 そのため、まもなくこの実証事業が終了し、今後の喫煙所に関する結論が出るものと予想がされます。

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この実証事業が推進されてしまった場合に何が起こるのか?

 この実証事業については、効果があると判断がなされてしまった場合は、海浜幕張駅だけでなく、ほかの駅にも喫煙所を設置する予定が出ています。そして、この喫煙所設置の目的はあくまでポイ捨て防止のみの対策のため、喫煙所が設置されてしまった駅においては受動喫煙の被害が拡大する恐れがあります。

 

この実証事業の問題点について

 この実証事業については何をもって効果があったとするかの情報が公開されていません。そのため、どのような情報がでても、どのような結果が出たとしても、一定の効果があったと判断がなされ、いたるところに喫煙所が設置されてしまう恐れがあります。

 設置した後の6か月、12か月後のデータを公開はしていますが、このデータで良し悪しを判断することは不可能と思われます。

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コロナウイルス感染拡大防止のために喫煙所が閉鎖されていました。

 実証事業の期間内にコロナウイルス感染拡大防止のため喫煙所の閉鎖が行われていました。この屋外喫煙所は3メートル近くのハイパーティションで囲まれ、出入口もクランク式となっており、たばこの煙が漏れにくい構造とされていました。そのため感染拡大の「3密」に該当するため、しばらくの間、喫煙所の閉鎖が行われておりました。

 ところが、喫煙所の実証事業を継続させたいためか、定員数の制限、区画ごと利用、発生や会話をしないという条件にて利用を開始させてしまいました。さらに、本当にこの条件が守られているかどうかを管理する方法についても情報が公開されていません。

 今後も感染症予防を行っていかなければならない中で今後も無理をして喫煙所を拡大する理由はあまりないかもしれません。

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喫煙所の設置には受動喫煙についても注目を

 この実証事業はポイ捨て防止のみ目的としておりませんので、受動喫煙については一切配慮をしていません。そのため、喫煙所をこのまま設置拡大をしてしまうのは、あまりにも視野が狭い事業とも感じられます。この実証事業を市民にも理解され納得感が得られるものとするためにも、ポイ捨てのみだけでなく、受動喫煙についても議論が行わなければなりません。

 

一部だけの話を聞かずにもっと多くの意見の反映を

 この実証事業を行うのにどれだけの人にヒアリングを行ったのでしょうか?JR東日本、たばこ会社、地元の住民、地元の商店だけで果たして十分といえるのでしょうか?駅はお様々な人が利用する施設であり、喫煙所を設置してしまえば、子供や妊娠している方、呼吸器に疾患を抱えている方などに大きな影響を与えます。そのためにも、様々な声をもっと拾い上げ、喫煙所設置ありきで物事が進まないように配慮を行う必要があります。

 

ポイ捨て防止の条例でなく受動喫煙防止のための条例を

 千葉市には路上喫煙等・ポイ捨て取締り地区があり、JR千葉駅、JR稲毛駅、JR蘇我駅、JR海浜幕張駅周辺が対象となっています。名称としては路上喫煙の取り締まりとありますが、加熱式たばこ等は対象外となっており、人通りの多い駅まで喫煙を行っても取り締まり対象外となっています。やはりこちらも受動喫煙については一切配慮されてものとは言えません。はたして、千葉市のたばこ対策の問題はポイ捨てのみで良いのでしょうか?

 

皆さんはどのような千葉市に暮らしたいのか

 あくまで個人的な見解を述べてきましたが、皆さんはどのような街で暮らしたいでしょうか。駅についたら喫煙所があり、受動喫煙がある街に暮らしたいと思いますか?千葉市のたばこ対策は、たばこのポイ捨て対策と受動喫煙対策をそれぞれ別の部署で対応をしているため、もっと一体となって問題を解決することが望まれます。喫煙所の設置は多くの人の健康にかかわる問題ですので、広く意見を聞き、子供や妊娠している方、呼吸器に疾患を持った人を守れる判断を望みます。