保健消防分科会の議事録（暫定版）「令和2年予算審査特別委員会保健消防分科会記録(2月28日開催分)」に下記のような発言が記録されていました。
www.city.chiba.jp議事録の内容はこちら
https://www.city.chiba.jp/shigikai/documents/zanteiban-020228hokensyoubou.pdf
「それから、受動喫煙防止条例の取組についてですけれども、千葉市でこうした条例が制定されたということは非常に高く評価できるわけですけれども、来年、一部、環境局で喫煙所が設置されます。喫煙所設置について、保健福祉局として何らかのアプローチなりそういった取組がなされたのかどうかお聞かせ願えますか。」
千葉市環境局とはどんな部署でしょう
環境局のページトップにはこのようなことが掲載されています。
「環境局では、環境への負荷の少ない持続可能な社会の実現を目指し、大気・水質等の汚染防止、谷津田など自然環境の保全、温室効果ガスの削減、再生可能エネルギーの活用などによる地球温暖化防止等の環境保全対策を推進しています。また、循環型社会の構築を目指して、さらなる焼却ごみの削減を図るため、市民及び事業者と協働しながら、様々なごみ減量・再資源化施策・事業を展開しています。」
要約をすると「千葉市全般の環境に配慮」についてのお仕事だそうです。
問題はいつ、どこに喫煙所が設置されてしまうのか？
組織図をみると大まかに「環境保全部」と「資源循環部」に分かれており、資源循環部には中央・美浜環境事業所、花見川・稲毛環境事業所、若葉・緑環境事業所、新港清掃工場（愛称：新港クリーン・エネルギーセンター）、北清掃工場、新浜リサイクルセンター、廃棄物埋立管理事務所があり、千葉市役所は敷地内禁煙ですので、おそらくはこういった場所に喫煙所が設置されてしまう恐れがあります。
千葉市の健康に関する部署の対処は？
議事録には健康部長の発言も掲載されております。
「保健福祉局としては、たばこを吸う方を少なくする、禁煙の推進を進めるとともに、屋外の喫煙所につきましては、１か所にそういう場所ができるということで、周りの方に健康被害が及ばないような形で設置できるよう、それから案内表示などについて環境局と随時、情報共有しながら進めております。」
残念ながら喫煙所を設置しないようにする努力ではなく、設置するための助言を行っているようで、禁煙化に対する努力は行われていないようです。
税金の使われ方に対する矛盾点も！！
分科会の議事録にも次のような指摘もありました。
「１日人間ドックの助成費用、あるいは国保の後期高齢者の医療で、呼吸機能の検査を実施しておりますよね。ＣＯＰＤの早期発見。これ、一番の原因はたばこですよね。喫煙所でたばこを吸っている人が、ＣＯＰＤになる可能性が非常に大きいわけです。これ、両方お金を、税金を使っていて、一方でたばこを吸う環境をつくって、そして片方で受動喫煙防止条例と言って施設を規制し、そしてなおかつＣＯＰＤの早期発見のための検査を組むって、おかしくないですか。整合性が全く取れてないというふうに私は非常に納得がいかないんですけれども、御意見があったらお聞かせください。」
受動喫煙を発生させる喫煙所を税金で設置し、受動喫煙で発生する病気の予防にも税金を使っているのはおかしいということですね。病気を予防するなら、禁煙をすればいいじゃないかとのことです。
多くの民間事業者に禁煙をさせているのに千葉市の職場は喫煙可で良いのか？
２０２０年４月から喫煙に関するルールも変わり、それに協力する形で禁煙を行っている民間事業者も多々あります。にもかかわらず千葉市の施設が率先して喫煙所を作ってしまって本当に良いものなのでしょうか？
環境局のなかで誰が喫煙所の設置を推進しているのか、環境局長が推進してしまっているのかはわかりませんが、保健福祉局としての立場として喫煙についてしっかりと対応することが望まれます。
１０月１日もたばこ対策に関する一般質問が行われます。
今回の件について指摘を行っている議員の方が、１０月１日に行われる第3回定例会内の一般質問にて、たばこ対策について質問を行うようです。
今回の件や、海浜幕張駅前のたばこ会社が設置した喫煙所の実証事業について質問が出てくるのか注目をしています。
www.city.chiba.jp主な内容はこちら
https://www.city.chiba.jp/shigikai/documents/ippansitumon2003.pdf
