JR海浜幕張駅高架下喫煙所とは?
たばこ会社より支援を受けて駅周辺のポイ捨てをなくすために喫煙所を設置しています。
実証実験の結果によっては、他の駅にも喫煙所を設置する計画があります。
詳しくは過去の記事で
実証実験結果が公表されました。
千葉市のホームページにお知らせもなくそっと公表結果が掲載されていました。
千葉市HP:路上喫煙及びポイ捨て防止
https://www.city.chiba.jp/kankyo/junkan/haikibutsu/rojoukituenpoisue-boushi.html
実証実験結果
https://www.city.chiba.jp/kankyo/junkan/haikibutsu/documents/koukakensyo6month.pdf
調査項目は?
(1)平均過料件数←今回はこの項目
(2)平均散乱ごみ数
(3)路上喫煙率
(4)浮遊粉塵濃度
(5)市民からの意見
(6)過料対象者アンケート
(7)喫煙所利用者数
平均過料件数の結果について読み解いていきます。
(1)数値結果を見てみましょう
喫煙所設置前は一日に1.45件、喫煙所設置後6ヶ月は平均0.96件と33.8パーセントの減少につながっています。さらに喫煙所設置してから4~6ヶ月目にしては0.61件と57.9パーセントの減少につながっています。
パーセントのみを見ると半分以上の過料件数が減っています。
(2)効果があったのか
数字だけを見るとだいぶ減っている感じはありますが、駅前での路上喫煙はかなり多い印象があります。土日などではぱっと見ただけで3~5人は駅前で路上喫煙をしているのを見かけます。数値の印象とはかなりかけ離れています。
(3)何でこんなに数値と感覚がかけ離れているのか
千葉市HP:路上喫煙及びポイ捨て防止の「路上喫煙について〈よくある質問)」に答えがありました。
問4:加熱式たばこの使用は、条例の規制対象となるか?
回答
火を使わない加熱式たばこの使用は、他者への火傷等の身体及び財産への被害の恐れがないことから、条例の規制対象とはしていません。ただし、ポイ捨てをした場合は、条例の規制対象となり、過料の対象となります。
条例の対象はあくまでも紙たばこであって、加熱式たばこではないため、このような結果になってしまったのと思われます。
平均過料件数の結果に意味はあったのか?
今回のデータについてですが、たばこ会社は紙たばこから加熱式たばこへの販売に切り替える方針を行っています。そのため紙たばこから加熱式たばこに切り替えを行う喫煙者が増えていけば、喫煙所があってもなくてもこの実験のやり方では同じ数値結果が出てしまうでしょう。そのため、この結果から喫煙所の設置に効果があったとは一概にはいえないものとなっています。
ポイ捨てだけでなく受動喫煙と一体となったたばこ対策を
今回のデータはポイ捨てに限れば効果があったのでしょう。ただ、受動喫煙については効果はないといえます。環境局資源循環部廃棄物対策課だけでたばこ問題を解決するのでなく、千葉市ももう少し横断的に解決策を練って言ってはどうでしょうか。
追記
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